2022年8月
VTuber映像の制作を目標に、バーチャルキャラクターを動かして、コンテンツ作成からYouTubeでの VTuberライブ配信までを行うワークショップです。参加したのは宜野座高校と沖縄工業高等専門学校の有志の皆さん。当時開発中だったソニーの軽装モーションキャプチャーを使用して、 両校からなる3つの混合チームがオリジナルのVTuberコンテンツを製作しました。
システムディレクター:谷口勝也
アシスタントエンジニア:山口大征
ダンス演出:伊豆牧子
プロデューサー:田村孝史
プログラムディレクター:タグチヒトシ
ゲスト講師:土佐信道(明和電機)
宜野座村文化のまちづくり事業実行委員会
14:00〜17:00 ワークショップ
10:00〜15:00 ワークショップ+発表会
10:00〜15:00 ワークショップ
10:00〜15:00 ワークショップ+発表会
文:熊山准
インターネットの誕生とパーソナルコンピューターの普及、そして各種センサーやアプリケーションの進化によって、人々のコミュニケーションは文字通り場所を超え、(時には)時をも超えてくり広げられるようになりました。その深化の一端がYuoTubeを中心に一大ジャンルを作り上げたヴァーチャルYouTuber、すなわちVTuber(ブイチューバー)の存在と言えましょう。3DCGとボイスチェンジャーを纏ったその姿は、年齢や性別はおろか、もはや生物をも超越した存在にもなりうるのですから。
テクノロジーさえあれば、どこにいても自己表現ができるし、誰であっても何にでも変身できる。
沖縄の小さな村から世界に向けてデジタルクリエイティブを発信する、「がらまんデジタルクリエイティブミーティング」。その関連イベントとはいえ現地高校生が参加した、この「VTtuberワークショップ」こそが、イベントの趣旨を体現する試みだったと言えるかもしれません。
夏休み中の暑いさなかに集まったのは地元・宜野座高校と、おとなり名護市の沖縄高専の学生たち。ワークショップの講師陣はライノの谷口勝也氏をはじめ、デジタルクリエイティブの第一線を走るクリエイターの面々。くわえて持ち込まれた機材も当時開発中だったソニー製の小型軽量モーションキャプチャーセンサーという最新鋭のものでした。
学生たちは、あらかじめ用意された3DCGモデルの中から好きなキャラクターを選び、ストーリーの構成から、キャラクターのセリフ、動き、カメラワークまで、時には講師陣からのヒントやアイデアを仰ぎながら、プレゼンテーションのすべてを考えます。
まずはVTuberのシステムに慣れてもらうため、夏休み中にクローズドで制作と発表会を開催。次に、がらまんデジタルクリエイティブミーティングのテーマ「30(年後)」をお題に、ゲスト講師に明和電機の土佐信道社長もまじえた本制作と発表をおこないました。
その内容は、最年少CEOに就任した幼女キャラが披露する最新スマートグラスの発表会や、30億円のダイヤを巡ってエイリアンとの逃走劇を繰り広げる怪盗もの、明和電機にちなんだ令和電機の会社説明会など。短い制作期間ながらも、学生らしい遊び心あふれるプレゼンテーションの数々でした。
学生たちはその後のがらまんデジタルクリエイティブミーティング第1回も講聴。東京からやってきた第一線のクリエイターらとの交流と、最新鋭の機材と自らの頭をしぼったクリエイティブを通して、彼らが得たものはなにか。それが芽吹き、花開くのは30年後かもしれません。
最後は明和電機サイン会。スシビートにオタマトーンはじめiPhone、iPadにもサインをする土佐社長。なお、Vtuberワークショップは、ソニーが開発中のお手軽モーションキャプチャーシステムと、ライノスタジオのVtuber配信システムの協力でお送りしました #がらまんデジクリミ pic.twitter.com/MuLlUiJO6D
— がらまんデジタルクリエティブミーティング@沖縄宜野座がらまんホール (@garaman_dcm) August 29, 2022
#がらまんデジクリミ 関連イベントとして、宜野座高校と沖縄工業高専の生徒たちがVtuber番組を企画から撮影、配信まで手がけるワークショップをおこなっています。使用するのはソニーが開発中のモーションキャプチャーシステム。小型軽量のセンサーを取り付けるだけで手軽にVtuberに変身できます pic.twitter.com/b5qedXlQaV
— がらまんデジタルクリエティブミーティング@沖縄宜野座がらまんホール (@garaman_dcm) August 27, 2022
沖縄タイムス 2022年9月7日
#がらまんデジクリミ